プログラミングとデザイン、スタートアップの話

プログラミングやデザイン、スタートアップ関連についての雑記

20代中盤のエンジニアがフリーランスになったばかりの頃の不安 [後編]

前編では、24歳の私がフリーランスになったばかりの頃に最初の案件をゲットできるようになるまでの不安について綴りましたが、今回はその後編です。

24歳フリーランスエンジニアが非常駐で単月100万の売上を出すためにやったことという記事を沢山の方に読んで頂いたのですが、ネガティブな面については伝えきれていなかったので、この記事を通じてそれらについて述べられればと思います。

朝は、布団の中で新規案件チェックから

なんとか最初の案件の契約を結ぶために、毎日ランサーズやクラウドワークスのシステム開発やWeb製作系の案件をチェックし、自分のスキルセットとマッチするものがあれば、なりふり構わずに応募していました。並行して、案件紹介エージェントと連絡を取ったり、知人経由での案件紹介を探したりもしていました。

このころだと、クラウドソーシングプラットフォーム上では、1日あたり5〜10件未満ほどしか応募対象になる案件はありませんでした。WordpressでのWeb製作やphpでのシステム開発が多く、私がスキルとして有しているiOSアプリ開発、フロントエンドコーディング、Ruby on Rails、phthonあたりの案件はそれらに比べると少なかったです。

応募できそうな案件が5件あれば、それらには全て応募しましたが、全て他の応募者の方が合格し、自分は契約を取れない状況が続きました。こうなると新しい案件が募集されるまでは何も動くことができないため、職務経歴書のアップデートをしたり、ポートフォリオサイトを作ろうとしてみたり、応募文を再考したりしながら不安を紛らわせていました。

早く新しい案件が募集されないかどうかが気になって、数時間に1回は案件チェックをしたり、朝目覚めたら布団の中ですぐにスマホで新規案件をチェックしたりして、とにかく頭の中には「案件・契約」という文字でいっぱいでした。

孤独との戦い

こちらの記事でも述べたように、非常駐でのリモートワークスタイルを主としていたため、基本的には何をするにしても自宅で一人での作業になります。

これは想像以上に辛く、長期間(複数年以上)続けることはかなりタフだなあと思いました。リモートワークだと、出勤が必要ないため満員電車に乗る苦痛がないとか、好きな時間に好きなこと(食事・家事・育児など)ができるというメリット面はありますが、一方で出勤をする必要がないがための運動不足や、話す機会の減少による精神的なストレスの蓄積・表情筋の老化などを感じました

私は結婚しているわけでもないため、奥さんが常に家にいるから話す相手がいるというような状況でもなく、一人暮らしでリモートワークをするときの孤独をモロに感じる形となりました。

常駐案件であれば、職場への通勤やコミュニケーションなどは正社員とほぼ変わらないため、そのような孤独を感じることはありません。私の場合は、こちらの記事「基本的に常駐案件の方が高単価案件を見つけやすいですが、常駐はめんどくさすぎるので対象案件からは外しました。通勤自体面倒だと感じましたし、常駐することによって職場での不必要なコミュニケーションが増える可能性があると考えたためです」と書いたように、リモートワークを選択したので、こういったマイナス面を感じることとなったわけです(トータルで考えて、個人的にはリモートワークを選んで良かったとは思っていますが)。

複数の契約を結べるようになった後は、チャットツール地獄

無事契約が取れるようになり、複数案件を同時並行でこなすことができるようになると、クライアントごとにチャットツールが異なるため、私のMacとスマホにはチャットツールアプリが乱立する形となりました

別にこれはとても大きいストレスではないのですが、地味に効いてくるボディーブロー的なストレスでした。。

Slackを使っているクライアントもあれば、Hipchatをまだ使っているところもあるし、SkypeやChatworkの所もあるし、Google Hangoutというアウトローなクライアントもいました。これは慣れの問題ではあるのですが、こういった現実もありましたという紹介です。

5年後はどうなっているんだろうという漠然とした不安

私の場合はフリーランスをずっと続ける予定はなかったため、フリーランスとしての長期的なワークプランを立てていたわけではないのですが、仮に自分がずっとフリーランスをメインとして働くのであれば、3年後や5年後にはどうなっているのだろうかという不安は感じました

たしかに、現段階では、企業で正社員として務める場合よりも数倍の収入を得ることは可能です。

こちらの記事で書いた場合のように、月の受注額が100万円であれば、同じ年齢で会社から給与をもらっているエンジニアの2〜4倍ほどに該当します。

短期的な視点かつ給与という視点だけで見れば魅力的に見ることはできますが、安定性やスキルの面でいえば不安なことだらけです。

やはり企業に務めていることはある程度安定なわけで、周りのエンジニアとのコミュニケーションも活発に行えるためスキルも伸ばしやすい環境です。長期的な視点で見れば、給与は上がっていくし、プログラミングというもの以外での楽しさも見えてくるでしょう。

一方で、フリーランスとしてやる以上スキルは自ら磨き、技術トレンドはしっかりキャッチアップしていくように心がければスキル面での問題は解消されるかとは思います。どちらかというと自分自身ではアンコントローラブルな外的要因によって案件が取れなくなったりすることが危険だなとは思いました。

おわりに

前後編に分けて比較的若い年齢でフリーランスエンジニアとして働いた時に感じた不安や心配事などを事実ベースで紹介しました。色々な不安はあるかと思いますが、何か参考にして頂ければ嬉しいです。

harv-tech.hatenablog.com

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