プログラミングとデザイン、スタートアップの話

プログラミングやデザイン、スタートアップ関連についての雑記

20代中盤のエンジニアがフリーランスになったばかりの頃の不安 [前編]

先日、24歳フリーランスエンジニアが、売上100万円/月に到達したことについての記事を書きましたが、多方面から様々な反応を頂いたので、今回は私自身が感じたデメリット・マイナス面について書いています。

前回の記事も今回の記事も、若いうちからフリーランスになることを推奨するものでもなく、否定するものでもありません。フリーランサーになることへの是非について述べる機会があればそのときに預けるとして、今回は私が原体験ベースで実感したことをできるだけフラットに書いています。

世の中のフリーランサーとの戦いは厳しい

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フリーランサーとして最初の案件をゲットするために、まずフリーランサー向けの案件紹介エージェント(レバテックフリーランスなど)に登録し、希望条件に合う案件を探し始めました。そこでエージェント方に、「20代半ばでフリーとしてやってらっしゃる方はほぼいないです」という情報を教えて頂きました。ほとんどのフリーランサーが30〜40代で、エンジニアとしての経験年数は5〜15年の強者揃いな訳です。

いわばこのような方々は自分にとっての競合に該当し、クライアントには彼らより自分が優れていることを必死でアピールしなければ案件は獲得できません。やはり経験年数が十分あり、かつ過去の実績が多い方がクライアントにとっては魅力的かつ安心できる材料となります。

20代半ばの場合は、経験歴でも実績でも彼らに劣るため、他の作戦で勝つしかありません。例えば、彼らより低い単価での交渉をするとか、稼働時間の柔軟性をアピールしたりとかです。ただし、これは自分の身を削る方法でもあるため、そうすべきかどうかは自分と相談です。

他のアピールポイントもあります。フリーランサーと業務委託契約を結びたい会社の視点として、「若い」ということが評価される場合もあります。若い故に職場に活気が出たり、コミュニケーションが比較的上手であったり、業務委託経路での採用ポテンシャルなどの視点があるためです。

ですが、私の場合は前の記事で述べたように、非常駐という条件だったため、職場での体面的コミュニケーションや採用などの点は全く活かせないため、大変ではありました。

クラウドソーシングには受託会社がウヨウヨいる

最初の案件をなんとかして契約するために、クラウドワークスやランサーズのシステム開発案件も隈なくチェックするようにしていました。クラウドソーシングの場合は、クライアントが募集している案件1つに対して、5〜20程の応募があるため、職務経歴書や過去のポートフォリオなどを定時して、選考というフローになります。

自分より実績・経験があるフリーランサーが応募していることはもちろんですが、ここでは受託開発会社も応募しているため、彼らに案件をごっそり持っていかれることもあります。「個人・法人問わず」という条件で案件募集をしているクライアントであったとしても、やはり個人より法人の方を優先する場合が多いようです。

なぜなら、システム開発に関しては開発までで完了ではなく、納品後の保守なども契約条件に入ってくるためです。なので、いつ連絡が途絶えるかわからないようなフリーランサーよりも法人として契約を結ぶことができる受託開発会社の方を選ぶという思考になるというわけです。

このような状況は、完全にフリーランサーになりたてのひよっこには逆境です。

最初の案件を得るまでの不安は大きい

これまで述べてきたような状況の中、「いつ自分は最初の案件の契約を結べるのだろうか...」という不安が押し寄せてきます。

  • 「非常駐よりも常駐の方が案件は取れやすそうだから、最初はそっちで我慢しようかな...」
  • 「多少単価安くてもとりあえず実績を作るために案件が取れることを再優先にしようかな...」
  • 「みんなどうやってクライアントに見積書とか書いてるんだろう...見劣りしてるから負けてるのかな...」

などなど、不安や心配ばかりが頭を駆け巡る日々です。決して辛いという訳ではないです。ただ不安で、心配な日々です。

上に書いたような条件面での工夫は、今後フリーランサーとしてどう活動していきたいかという戦略や方針に直結するため、色々な選択肢があると思います。私自身の場合でいうと、良くも悪くも自分の求める条件を曲げることはしませんでした。つまり、単価も下げなかったし、常駐案件は無視です。

これは、前の記事にも書いたように、最低限3〜6ヶ月程は生活できる資金を活動開始段階で準備しておくということをしていたので、出来たことだと思います。これをしていなければ、やはり生活資金をすぐにでも稼ぐことが第一優先事項になるため、単価を下げてでも案件を取ったり、自分の希望条件に多少そぐわなくとも契約をまいたりしないといけないという焦りに繋がってしまいます。

後半の内容

前編はここまでとし、のちに後編を書きます。

後編に書く予定の項目です。

  • 朝は、布団の中で新規案件チェックから
  • チャットツール地獄
  • 孤独との戦い

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