プログラミングとデザイン、スタートアップの話

プログラミングやデザイン、スタートアップ関連についての雑記

フリーランスが甘いんじゃなくて、あなたが甘いだけだと思う

『誰も教えてくれなかった「フリーランスは厳しい」ではなく「甘い」という真実。』という記事がぷちバズってますが、この記事には概ね反対ですね。

この記事には、

自分の戦闘力が上がっていないことに気づいていた。関わるプロジェクトも増え、なんとなく忙しく過ごし、サラリーマンよりも自由にインプットしているはずなのに。相対的に弱くなっている気がした

とあり、その原因は、

フリーは現在のスキル・リソースの切り売りだ

と述べられていますが、フリーランスとしての仕事の関わり方次第で自分の戦闘力はコントロールできます

自分自身、フリーランスになった時に気をつけたことなどがあり、過去こちらの記事で紹介しています。

harv-tech.hatenablog.com

例の記事ではフリーランスとしてどの職種のことを指しているのかわかりませんが、仮にフリーランスプログラマーだった場合、以下の点に気をつければいいです。

案件を詰め込みすぎない

例の記事にもある通り、会社員として働くよりもフリーランスとして働いたほうが、得られるお金は大きくなる傾向にあります。そうなった場合にまず陥りやすいのが、お金を稼ぐことに興奮し、色々な案件を詰め込みすぎることです。

例えば、会社員として40万円の給与を貰っていた人がフリーランスに転身すると、単月80〜120万ほど稼ぐことができるケースがあります。「今までの給料はなんだったんだ」と思い始め、「月の稼働時間を増やして月120万円稼ごう」と欲が出てきます。人間とは不思議なもので、月20日稼働で80万円なら会社員時代の倍は稼いでいるはずなのに、さらに稼働日数を増やして月25日稼働で100万円とか、さらに1日あたりの稼働時間を増やして月120万円稼ごう等と次々と欲が出てきます。

こういったお金の欲に溺れると、新しいスキルをインプット・ブラッシュアップするための時間が相対的に減っていってしまいます。結果として、スキルの切り売りが増え、成長が止まります。

なので、先に紹介した記事にもある通り、短期的な視点でお金に目をくらませないように気をつけること。お金が最優先にならないように一定の生活資金はためた上でフリーランスをスタートすること。単価の良さだけで案件を選ばないということが重要です。そして、スキルアップをするための十分な自由時間を確保することです。

関わるチームの見極め

フリーの案件はクラウドソーシングを始め、たくさん転がっていますが、何でもかんでも受注していたら自分が腐ってきてしまう場合があります。

自分の能力は周りにいる5人の人の平均値に落ち着くなんて言われたりしますが、単価が良い案件でもクライアントのチームのレベルが低い所ばかりと付き合っていると、自分の能力も上げづらくなってしまいます。

プログラマーの場合は、クライアントチームのプログラマー達と一緒に仕事をします。レベルの高いプログラマーがいるチームの案件なら、そのプログラマーが書いたコードから多くを学べるし、コードレビューの機会もあるかもしれません。一緒にランチに行って、話を聞くこともできます。

これに対してレベルの低いプログラマーチームと働いたとしても、得られるスキル・発見は少ないでしょう。きっと文句を言いながらコードを書き、「まあ高単価だからいいか」と自分を納得させるハメになるのです。

というわけで、案件を決める時には事前にチームのメンバーなどと交流し、果たして彼らと働くにあたってお金以外のメリットはどれだけあるか、という所をジャッジするのが良いです。または、レバテックフリーランスのようなエージェントを使って、エージェントから情報を聞き出すことも重要です。

伸ばしたいスキルが伸ばせる案件を取る

プログラマーの場合、新しい技術は自分のプライベートの時間で学ぶことが多いと思います。プライベートの時間に勉強した技術を使うことができる案件を探しましょう。

フリーとして案件を獲得していく上で、案件のポートフォリオをまず考えます。働く上での自分の優先項目を決め、それをポートフォリオでバランスよく組み込みます。

例えば、優先度の高い項目に「単価」「既存技術の向上」「新スキルの向上」の3つがあった場合。

案件A: 単価高い・今の自分の技術を使える・既存スキル向上は△・新スキル向上は✗ 案件B: 単価そこそこ・今の自分の技術を使える・既存スキル向上は○・新スキル向上は✗ 案件C: 単価低い・最近学んだ技術を使える・既存スキル向上は✗・新スキル向上は○

こういった感じで、単価やスキル面などをバランスよく調整できるようなポートフォリオを組みましょう。

プライベートで勉強したばかりの技術で高単価な案件を獲得することは難しいですが、単価が低めの案件ならその技術をチャレンジすることができる場合があります。

というか、書いてて思いましたが、フリーだから○○・会社員だから○○じゃなくて、できる人はフリーでも会社員でも伸びるし、伸びない人はなんにせよ伸びませんわ。

まあ上に記したように、フリーになると「お金!お金!」ってなりやすいので注意しましょう、って所ですね。


↓↓↓読者登録お願いします↓↓↓

フリーランスエンジニアにおすすめの記事