【6年目突入】フリーランスWebエンジニアとして心身共に健やかに生きる為にやってきたこと
フリーランスWebエンジニア生活が6年目に入りますが、周りには増々フリーランスITエンジニアが増えてきました。
そんな環境の中、フリーランス2〜3年目で気持ちが弱っちゃったり、体に不調が出たりしてフリーランスをドロップアウトする人も見てきました。
他にも、お金を稼ぐということに目が眩んで、技術レベルが落ちてしまい、結果的にWebエンジニアとしては魅力がなくなっていく人も大勢見てきました。
今、Webエンジニアとして会社員で働いている人でも、フリーランスに興味がある人は多いと思います。実際にそのような相談がどんどん増えてきました。
個人的にはフリーランスWebエンジニア生活が性に合っていて、とても良い働き方だと思っていますが、長くフリーランス生活を続けていく上で失敗もたくさんしてきました。
収入面・健康面において安定的なフリーランスWebエンジニアを続けるために必要なことを「仕事」「健康」「家族」の3つに分けて、この記事では紹介していきます。
フリーランWebスエンジニアの仕事
まずはフリーランスエンジニアとしての仕事の面から。フリーランス6年目というと、だいたい中堅くらいになると思います。
開発だけしない。収入源のポートフォリオを拡張する
フリーランス生活の年次が上がる毎に、収入源を1つずつ増やすようにしてきました。
フリーランス1年目の時は開発案件に集中して、数社のサービス開発をやり、フリーランス2年目に入ったら、ブログ運用を開始。
3年目は技術アドバイザー、4年目は一般的な金融商品の投資...と言った具合です。
テーマとして共通しているのは、「いかに自分の時間と経験にレバレッジを掛けて収入を増やし、自由に使える時間を増やすか」ということ。
仮に開発だけを数年間やっていた場合、時給は4,000円、5,000円、6,000円...と上がっていきますが、労働集約的な働き方からは抜け出せません。
コードを書いて納品するという開発者としての業務の場合、単価はだいたい120万円/月で高止まりします。120万/月はあくまでトップ層のアッパーなので、まあ一般的には80万円〜100万円/月あたりをウロウロするフリーランスエンジニアが多いです。
つまり、年間1,000〜1,200万円の売上となり、年収が上がる見込みはなく、下がる可能性だけが残るという状況になるわけです(売上1000万円だから手取りだともっと少ない)。
なぜ単価が下がる可能性のみが残るかというと、中長期的に見た時のエンジニア人口の増加(直近数年間は需要増の構図ですけどね)や自分のスキルアップの低減化が懸念されるからです。
ご存知の通り、このご時世ですと幼稚園児や小学生、中学生がプログラミングをやっています。学校の授業でちょっと習っている程度なら気にすることはないですが、小学生からスクールに通ってゴリゴリとコードを書いてる若造たちがいます。
幼稚園児が嬉々としてIchigoJamをやっていたり、小学生が目を輝かせてラズパイを触っていたり、「将来の夢はプログラマーなんだ!」なんて言っている現実があります。そんな彼らは10数年後に我々と同じ土壌にやってきて、一緒に働くことになります。高校生がリモートアルバイトでゴリゴリコードを書くことは容易に想像できます。
"手のひらにのせられる大きさの、プログラミング専用こどもパソコンです。IchigoJamにテレビとキーボードをつなげば、すぐにプログラミングを始められます。
インターネットへの接続や難しい設定は必要ありません。初心者向けプログラミング言語BASICを使っているので、事前にプログラミングの高度な知識や技術を学ぶ必要はなく、気軽にプログラミングを体験できます。また、抵抗などの部品を基盤にはんだ付けして組み立てて、電子工作を体験することもできます"
このような未来予想図に対し、フリーランスエンジニアとしての生存戦略を考えないといけません。そこで僕は「コードを書く」という仕事以外にも、エンジニアとして外部顧問をしたり、採用や育成のアドバイザー業務をやったり、ブログ、投資のような収益ポートフォリオを少しずつですが拡張してきました。
フリーランスはいわば「株式会社じぶん」と見立てることができます。株式会社じぶんの事業リスクを減らすためには、複数の事業・取引先が必要です。
Webエンジニアの人なら、新しいプログラミング言語や技術の習得を定期的にやっていると思いますが、それと似ていますね。Railsだけの仕事しかできなくなるのは危険だからgolangを勉強するとか、pythonを勉強するとかです。これもエンジニアとしての技術ポートフォリオを拡張していることになります。
最近、フリーランスWebエンジニア仲間と話しているとnoteを始めている人が増えたり、Udemyにコンテンツ販売をしたり、CHIPのようなファンクラブサービスで若手の育成に携わったりしています。
フリーランスWebエンジニア生活が5年目くらいになってくると、「いつまでも案件探してずっとコード書いてても収入に頭打ち感があるなあ」という認識になってくる人が多いというわけです。
まあこれは一般的によく言われることですが、売上ポートフォリオはできるだけストック収入の方がいいです。不労所得と言い換えられるかもしれません。例えば、noteやUdemyでのコンテンツ販売は一度作ったものが資産(コンテンツ)となり、自分の稼働時間とは関係なくお金を稼いでくれます。それとは対象的に、プログラミングのメンターとかの場合、結局自分がその時間は稼働しないといけないので、自分の時間にレバレッジをかけることができません。
その売上がストックなのかフローなのかということは、ポートフォリオを組んでいく上で欠かせない視点として僕は考えています。
案件探しのための信頼できるパートナーを見つける
フリーランスWebエンジニアは年に数回、新しい案件を探します。
僕の場合は3ヶ月契約を1サイクルにしている場合が多いので、年間4社のクライアントと契約を新たに結びます。
1社決めるために平均4〜5社は実際に会って話を聞き、条件面等を比較検討します。つまり、年間20社くらいとお話をしているわけです。
この20社を自分の力だけで選ぼうとすると、クライアント探しだけで疲弊します。僕がフリーランスWebエンジニアになりたての頃、Wantedlyのような求人サイトや友達経由での紹介で案件を探していた時がまさにそうでした...。
諸条件の交渉や面談の設定とかを各社に対してやっていくということが結構大変なんです。毎回アポ調整をして、経歴について説明して、単価について交渉して...というのは慣れるまでは想像以上に疲れます。特に金額のところとか。単価について両者の折り合いがサクッと決まればいいですが、調整が入ることも多くあります。面談の担当者に決定権がない場合とかだと「ちょっとこの単価だと微妙なラインなので、一回持ち帰らせてください()」みたいなことがあり、意思決定まで時間がかかります(こちらは悠長に待ってられないのに)。
そこで解決策として使い始めたのが、フリーランスWebエンジニアのエージェントです。僕も初めてエージェント使う時は、エージェントがどういったものなのかよくわかってなかったんですが、簡単に言えば「フリーランスがタダで使える案件探し代行」です。
自分だけで案件を探す場合、案件のリストアップからしないといけないのに対して、エージェントの場合はめちゃくちゃ多い案件DBを持っているので、そのDBの中から自分の条件にフィットする案件を見つけて、クライアントと繋いでくれます。
しかもクライアントとの面談日程調整や単価の交渉、契約延長の交渉とかはすべておまかせでOKなのがとてもいいです。面倒なことはやらずに済み、自分の時間を圧倒的に増やすことができるようになりました。
色々なエージェントを使ってきましたが、数年間使っていると、そのエージェントの中で信頼できる人が何人か見つかるようになりました。今でも3〜4人の担当者の方とは仲良くさせてもらっていて、案件について相談したい時には連絡を取って紹介してもらうようにしています。
エージェントの活用方法については下記の記事で詳しく説明しています。
魂を売らない。収入より技術を大切にする
フリーランスWebエンジニアになった途端、お金に目をくらませる人がいます。
高単価の案件を重視して、稼いだお金で金融投資を初めて、毎日チャートばっかり見ているみたいな人です。仮想通貨がバブった時期にはそういった人がめちゃくちゃ増えましたし、仮想通貨の熱が過ぎた今でもFXや株式投資などに時間を取られ、技術の向上が疎かになっている人はいます。
フリーランスになったら常にお金のことは考えないといけないし、生き方は人それぞれなので好きなようにすればいいんですが、僕自身はあくまでも「エンジニアを主として成長していく」ということを決めています。
言い換えれば、技術の優先度を落としてまで、お金や他のことを優先しないということです。
なんでこういう方針になったかというと、実は僕自身も上述の人たちのような経験をしてしまった反省があるからです。
フリーランスWebエンジニアとして月100万円以上稼げるようになってしばらくしてから、「あれ、このお金もっと増やせるんじゃね」みたいな考えになったことがあります。お金をいっぱい稼げるようになると、人はもっとお金を稼ぎたいと思うようになる生き物なんですね、きっと。
「もっと稼ぎたい、もっと稼ぎたい」という気持ちが強くなり、どうやったら年収2000万円、3000万円になるのかを考えるようになり、色々なことに手を出しました。
そうなった結果、自分の技術を磨く時間が大幅に減り、1年たった頃には自分で痛いほどわかるくらいに「あれ、1年前と同じコードしか書いてなくね?むしろ、ちょっと書けなくなてね...?」みたいな焦りが出てきました。
そうなるのは当たり前ですよね。開発案件を選ぶ時も”80万円の新しい技術チャレンジができる案件"よりも"自分の今の技術で120万円稼げる案件"をやってましたから(笑)。
そもそも開発案件自体でスキルアップの機会もない中で、それ以外の時間は株式投資のことを考えていたりしたわけで、エンジニアとして成長できるわけがありません。
こうなってしまうと2年後、3年後には60万円の開発案件しかできなくなります。エンジニアとしての市場価値が下がっているからですね。
「こりゃやべーぞー」ってことでそこからはスイッチを入れ替え、やっぱり自分はエンジニアとして技術を磨いて、そこから出せるパフォーマンスでしっかり稼げるようにしようと決めました。
方向転換してからは、新しい技術的なチャレンジをたくさんできるようになり、その結果エンジニアとしての能力が伸び、案件の単価も右肩上がりになっています。
それと連動してよかったのは、開発の案件だけじゃなく、上述したようなアドバイザー業務などもできるようになりました。自分の幹となるスキルが伸びると、幹から派生したスキルで別の稼ぎ方ができるようになります。
そうなるとうまく売上のポートフォリオが組めるようになって、それぞれの収益源も大きく成長していくようになりました。
フリーランスWebエンジニアになる人の多くは「稼ぎたい!」という思いがあると思いますが、そのバランスを崩さないようにするというのが、フリーランスエンジニア生活を長く継続していく上では大切なんじゃないかなと思います。
安売りしない。相場をチェックし、自分の単価を定期的に見直す
フリーランスエンジニアとして一番悩んだのが「自分の単価の決め方」です。
時給4,000円なのか、時給5,000円なのか。それとも4,500円なのか。時給500円の差は月の売上に換算すると約10万円の違いにもなるので馬鹿にできません。
単価は案件を契約するときに毎回決めないといけないんですが、まず基本的な構図はこうです。
「単価はできるだけ下げたい企業 VS 単価を上げたいフリーランスエンジニア」
当たり前ですが、企業はできる限り人件費(外注費)を下げたいです。「もうちょっと単価下がりませんかね...」みたいなことが日常茶飯事です。
「時給4,000円までしか出せないんですよ」みたいに最初から上限が決まっているケースもあります。その企業の業務内容が魅力的だったり、今案件探しに困っているという状況だったらあなたはどうするでしょうか?
転職市場と同じで、フリーランス案件の単価決めの時には「前の案件での単価」が1つの参考指標になります。
一回単価を下げてしまうと次の単価に影響が出てきてしまうわけです。
僕が昔やってしまった失敗があります。案件探しにちょっと疲れていた時に、サービス内容も開発内容も面白そうな企業に出会うことができた時です。面談をしていて「開発めっちゃ楽しそうだし、周りに優秀な人も多いからこの企業いいかも」と思ったのですが、単価の話になった時に「うちはベンチャーだから3,500円くらいまでしか出せないんだよね...」と言われました。
僕はヒジョーーに悩みましたが、「案件の内容が楽しそうだし、自分のためにもなるから今回は安めでもいいか」と結論を出して、その企業と業務委託契約を結ぶことにしたわけです。僕がやっていたこれまでの案件単価と比較すると、3500円はランクダウンでした。
実際にその企業での案件は楽しかったんですが、次の案件をさがす時にそれがネックになって少し苦労するハメになって反省をしています。次の単価の1つの参考指標になるということもそうだし、一回そういった経験をすると、それが癖になってしまうからです。
「3500円でも収入的にはなんとかなっているし、まあいいか」みたいな経験をしてしまうことで、自分のハードルがガクッと下がってしまったんです。もっと単価を上げていきたいというモチベーションにも翳りが出てきまうし、一回自分のハードルを下げたことは色々なところに悪影響がでました。
仮に時給6,000円に到達することを目標にしている場合、そこに向かって進むためには自分を安売りすることはしないほうがいいでしょう。かと言って自分のスキルに見合わない単価を提示しても採用してくれるところなんてないので、「自分の技術レベルに適した単価からは下げないようにする」ということを意識するのが大切です。
自分に適した単価は知人のフリーランスに話を聞いてみるか、エージェントに登録して聞いてみるのがオススメです。
自分に親しいスキルセットを持つ知人がいて、単価まで教えてくれるような人がいれば聞いてみましょう。もしそういう人がいないなら、エージェントに登録して一回オンライン面談とかをすれば、相場も含めて教えてくれます。
フリーランスWebエンジニアの健康
フリーランスエンジニアは健康を崩す人が結構多いので、健康へのケアはめちゃんこ大事です。ちなみに、なぜ健康を崩す人が多いかというと、フリーランスは自由度が高いが故に、自己管理能力が問われ、それが低い人は健康に影響が出るから。
リモートワークと出勤のバランスを整える
フリーランスになったら、できるだけリモートで働きたいという人も多いと思います。僕は根っからのリモート信者で、毎日出社しないといけない案件とかだとストレスになるので基本的にはやっていません。
リモートの方が出社時間0分にできるから可処分時間が増えるし、自分にとって最高の環境を自宅に作れば、常にそこで最高のパフォーマンスを出せます(フリーランスになると定期的い案件が変わるため、働く環境が変わります。そういう意味で、自宅を最強の仕事環境にしてリモートで働くというのは大切。それかどこでも働ける強靭なメンタルを手に入れるかですかね)。
とはいえリモート偏重になると、あまりに運動不足になります。「片道30分の通勤が結構馬鹿にできない運動だったんだな」と痛感するくらいです。気がついたら体力がガクッと落ちていて、久しぶりに駅の階段を上ったら息切れするようなこともありました。
僕は結構出不精なんですが、同じように出不精のエンジニアの人って結構いると思います。土日は外に出なくても苦にならないし、ご飯はコンビニかUber eatsで食べるみたいな。
そういった人がフリーランスでリモートワークしかしなくなると、どんどん体力が落ち、健康状態にも影響が出てきます。一人暮らしだったりすると、運動面だけではなくて、コミュニケーション不足にもなります。言葉をほぼ発することなく、チャット上の会話で終わる日が続いてくると精神衛生上もよくありません。
そういった状態を避けるために、週に1日くらいは最低でもクライアント先に出社するようにしています。「自分で運動とかをすればいいんでしょ」と思うかもしれませんが、僕の場合は意志がそんなに強くないため、面倒な運動は結局徐々にやらなくなっちゃうことが多かったです。
だから、契約として「週1日は出社します」としてしまえば、自分のモチベーションに関係なく外に出る機会が作れるし、外に出た日は帰り道とかにブラブラしたりするきっかけになります。
リモートワークばっかりやっていた頃に思ったことは「なんやかんや仕事での人とのコミュニケーションって大切なんだな」ということ。顔をあわせて言葉を発してやりとりすることがほぼ0にするよりは、多少そういった機会を作ったほうが、仕事のモチベーションが続きやすいなあという感覚があります。
仕事を掛け持つことに慣れる
フリーランスWebエンジニアとして技術レベルを上げながら、売上も伸ばしていくために案件を掛け持ちしている人は多いです。
僕はフリーランスを始めた当初、1つの案件で平日5日の稼働をしていましたが、平日5日を2分割して2つの案件をやるようになってからは関われる会社の数が2倍になったことで、学べることが一気に増えました。
色々な会社の人たちと働くと、学べることも増えることがわかったので、それからはずっと案件は掛け持ちするようにしています。
ただ、案件を掛け持ちする時のデメリットがあります。1つの案件しかやっていない時はその業務について100%集中できるんですが、複数案件になった場合は頭の中も分割されてしまいます。
例えば、月〜火曜日はA社の案件、水〜木曜日はB社の案件、金曜日はC社の案件をやっていたケースだと、火曜日にA社の仕事をしてから次にA社の仕事をするまでに5日の間が空くので、A社の仕事についての感覚が若干鈍ります。
「あれ、先週どこまでやってたっけな」とか「5日の間に周りのメンバーはどれくらい開発進んだんだ?」とか。
テレビドラマの冒頭に回想シーンで先週の話を思い出す必要があるように、1週間の間が空いたら前の状態を思い出すというところからスタートしないといけません。
さらに、テレビドラマの場合は1週間話は進まないので前回のお話を思い出すだけで良いんですけど、仕事の場合はその期間中に進んだことや変わったことをキャッチアップして差分を埋める必要があります。
この独特な感覚はフリーランスとして掛け持ちをしてから徐々に慣れていかないといけません。社内で兼務とかをやっていた人は、その感覚が近いのでイメージしやすいかもです。
案件営業について上述したように、3ヶ月サイクルで案件を変える場合は年間20社くらい比較検討する必要があると書きましたが(1社決めるために5社比較する場合)、掛け持ちをする場合はその数は2倍近くになる大変さもあります。
とはいえ、なぜ慣れてくれさえすれば、多くの企業から技術を学ぶことができたり、繋がりができるという強力なメリットがあるので、まだ掛け持ちをやったことが無い人はチャレンジしてみると成長スピードがこれまでと変わると思います。
掛け持ちの案件探しの方法はこの記事で詳しく書いています。
http://harv-tech.hatenablog.com/entry/2016/07/31/223604
掛け持ちをする時のメンタルコントロールを早めに身に着けておくと、安定した精神状態でフリーランス生活を送れると思います。
お気に入りのカフェを見つける
僕は自宅だけではなく、週の半分くらいはカフェに出て仕事をしています。
自宅を最強の環境に仕上げたとしても、カフェで仕事するのは気分転換に良いです。
僕の場合、フリーランス生活の序盤で5つくらいのお気に入りスポットを見つけて、そこをローテーションして回るようにしています。
集中したい時は渋谷の○○、少しリラックスしながらやりたい時は新宿の○○といった感じですね。
自分なりのお気に入りスポットを固定化していくことで、毎回カフェ探しをする手間が省けます。
「今日はどこにいこうかな〜」って考えるのは面倒なので、できる限り固定化します。新しいカフェに行くと「んー結構うるさいし、ネット回線遅い」とかいうハズレを引いてしまう可能性もありますしね。
カフェがそんなに大事なの?って感じるかもしれないですが、長いフリーランス生活において、自分が気持ちよく作業できる場所のポートフォリオを組んでおくというのはとても大事です。
フリーランス仲間を大切にする
フリーランス仲間と飲みに行くというのは、日々のストレスを軽減する意味でも、仕事の繋がりを生むという意味でもとても大切だと思っています。
会社員の場合は、同じ境遇にいる人が社内に多くいるので、愚痴なり世間話なり相談事なりを同僚に言いやすいです。一方フリーランスの場合は、なかなかそういった人たちと物事を共有しづらいです。
そんな時に助かるのが同じフリーランス仲間です。やっぱり同じ境遇で働いている人は話が通じやすいし、相談事のときは解決しやすいです。
辛い時とか大変なときに頼れる仲間として、フリーランスエンジニア同士の繋がりは大切にするように心がけています。
定期的に飲みに行ったり、仕事を探している仲間が入れば、自分が過去に働いたことがある企業を紹介したり、逆に自分が紹介してもらったり...。
人脈は宝といいますが、フリーランスエンジニアにとってエンジニア同士の繋がりは結果的に自分を救うので、大切にしましょう。
フリーランスWebエンジニアの家族
フリーランスエンジニアになったばかりのときは独身で自由に働いていたんですが、その後結婚をし、子供がうまれて家族を持ちました。
家族ができると働き方ももちろん変化します。
仕事とプライベートの線引の自分ルールを作る
リモートワークで自宅で仕事をしていると、奥さんや子供からすると仕事をしているのか休憩しているのかパット見では判断がつきにくいです。
例えば午後7時ごろになったくらいのとき、パソコンに向かう自分に話しかけていいのかどうかもわかりません。もしかしたらまだコードを書いてるかもしれないし、ただネットサーフィンをしてるだけかもしれません。
僕が経験したのは「今は話しかけてほしくないな〜」というときに話しかけられたりすることもあったし、逆に「あ、今はただザッピングしてただけだから全然だいじょうぶだったのに」みたいなことが最初はありました。
特に前者の「話しかけてほしくない」っていうのは対処が必要です(会社で残業しているときに家族から話しかけられることなんてないですからね)。
夜8時くらいになっても仕事のキリがついていないときに、奥さんに話しかけられてそれにいつも通り応対してしまうと、奥さんからしたら「あ、別に話しかけてもいいんだ」と思ってしまいます(こちらはストレスなのに)。
だから、自宅作業のときは、仕事とプライベートの線引は明確にするようにして、お互いストレスにならないようにするのが大切です。
その方法は何でもいいです。イヤホンをつけているときは仕事中とか、このぬいぐるみを机に立てているときは仕事中とか。
「朝9時〜18時がオンタイム」みたいに時間で区切ると、どうしてもそのとおりに仕事が片付かないときとかがあるので、あまりおすすめしません(ざっくりはいいけどね)。
線引がなくてもストレスにならない人は拘る必要はありませんが、自分なりのルールを作っていくことは1つの仕事だと思います。
収入について定期的に伝える(全部ではない)
家族に収入についてどこまで開示するのかは、それぞれの所帯によって色々あると思いますが、僕が実際にやってみてよかったことを1つだけ紹介します。
前提として家族にフリーランスがどういったものかということを理解してもらう必要があります。
その上でやはり心配されるのは収入の面。会社員の場合、大きく給与は変わらないので家族もそれについて心配というか、あまり考えることはありません。
フリーランスの場合は、1ヶ月単位で収入が大きく上下します。先月は100万だったけど、今月は50万というケースもあれば、先月は80万だったけど今月は120万とか。
この変動は家族(奥さん)には、そのまま報告しないようにしています。というのも、収入の大きな変動は家族からしてみると過剰な刺激になってしまうからです。
大きく売上が上がった月でも、下がった月でもどちらにせよ奥さんにとっては強い刺激になってしまいます。
下がったときは「え、大丈夫なの」と思うし、上がったときは「じゃあ洗濯機買い換えたい」とか言い出す可能性もあります。
強い刺激はストレスになるので、長い目で見ると「フリーランス大変そうだから、会社員に戻ったら...?」といつか言われるかもしれません。
なので、収入についての報告は年に1回程度にするようにしています。
「家族が問題なく暮らせるお金はXX万円だから、それは約束する。だから心配しないでいい」程度にしておいて、細かい話はあまりするようにしていません。
「例えば月50万円は家族の口座に入れるね」という約束だけしておくわけです。そうしておけば、月70万の売上のときも、40万円のときも家族には何もストレスはかかりません。
僕自身がやることは、約束した月50万円を家族口座に入れれるように自分の売上を工面するというだけ。
100万円稼いだ月は半分を家族口座に入れ、残りは自分の口座に入れておきます。もし売上が少なくなってしまった月は、自分の口座に貯めておいたお金でカバーするといった具合です。
もちろん、税金のことを考慮した上でどうやってやりくりするかを考えてやりましょう。
できるだけ家族には負担をかけず、家族に「会社員よりフリーランスの方がいいね」と思ってもらえるように働き方もお金のことも調整していくのが、長くフリーランスエンジニアを続けるコツだと思います。
自分も家族も大切にしながらフリーランスWebエンジニアとして5年、10年、20年と仕事をしてくためには色々な工夫が必要です。そういった工夫も楽めるのもフリーランスの特徴だと思います。
会社員と違って、本当に「すべて」を自分で決めていくことは大変ですが、それでも僕はフリーランスとして色々な仕事に携わり、自分の好きなように働けるというのが好きです。
フリーランスエンジニアを20年後もやっているかはわかりませんが、少なくともこの7年間はとても楽しかったし、これからの10年間も楽しめそうです。
フリーランスエンジニアが増えていく中、多くの人がフリーランスエンジニアライフを楽しめるような世界になったらいいなあと思います。
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